新スタジアムの整備計画示される Jリーグ担当者による聞き取りの中で「厳しい」指摘も 秋田 (2024/02/22 19:06)

新スタジアムの整備場所を秋田市の卸売市場の再整備で生まれる余剰地とすることについて秋田県の佐竹知事と穂積市長が合意したことを受け、整備計画が示されました。

ブラウブリッツ秋田の本拠地となる新スタジアムの整備を検討する協議会にはクラブや県、秋田市の担当者が出席しました。

ブラウブリッツ秋田 岩瀬浩介 社長:「まだまだ乗り越えなければいけない課題があるが一定の大筋の方針といった部分がある程度一定のところで達成できたのかなと思っている」

会合は非公開で進められ、整備計画をまとめたブラウブリッツ秋田が説明し3者で内容を確認したということです。

新スタジアムの基本方針はサッカー専用ではなく「みんなの公共空間」を目指すとしています。

ブラウブリッツ秋田 岩瀬浩介 社長:「365日開かれたスタジアムであること。県民が地域の魅力を実感できるスタジアムであること。そして県民で育て続けるスタジアムであること」

施設の収容人数はブラウブリッツ秋田の目標のJ1昇格を見据えて1万人規模としています。全ての観客席を覆う屋根を設けピッチは多目的利用も想定して天然芝としアマチュアスポーツの利用も含めてサッカーとラグビーの公式戦で年間50日の稼働を想定しています。

また、安全に移動できピッチ周りを1周できる広場を設け試合のない日や冬の間も日常利用ができるようにする予定です。

3者で整備計画の方針をすり合わせした後の22日午後1時にはJリーグクラブライセンスの事務局がやってきました。これまでの協議内容を聞き取るためです。Jリーグ側は計画の実現性や当初予定していた2026年の工事着工が2030年6月に遅れた理由などについて質問したということです。

ブラウブリッツ秋田 岩瀬浩介 社長:「2023年6月に申請した段階の意向表明書をベースに考えた時に非常に厳しい見方をせざるを得ないという言葉を頂いた。それと同時に事業のスキームにも指摘を頂いた。ブラウブリッツ秋田のクラブ経営の規模に対して民設民営の今のベースで考えると30億円をクラブが資金調達するというのはいささか厳しい数字になっているのではないかと」

ブラウブリッツ秋田は現状の整備計画をベースにJリーグ側から指摘された部分への対応を含め県や秋田市と今後も協議していくということです。

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